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2017年08月31日

宇治〜「平家物語」と「源氏物語」宇治十帖を巡る旅3(「宇治十帖古蹟」〈東屋〉の由来)

朝霧橋を渡り終えるとこちらの橋のたもとには、匂宮が浮舟を抱いて小舟で漕ぎ出す場面を描いたモニュメントがある。
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ここが「宇治十帖古蹟」巡りのスタート地と想定されているのか、コース案内もあった。
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向かいには宇治神社がある。八の宮の邸はこの辺りにある想定で書かれたいう説もある。
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ここから川に沿って宇治橋方面に歩いていく。
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紫式部像のあった側とは反対の方。

こちら側には吉川英治「宮本武蔵」にも登場する通圓という茶屋もある。
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朝早過ぎてまだ開いていなかった。
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これは京阪宇治駅。
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こちらの近く(東南側)に「宇治十帖古蹟」〈東屋〉がある。
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鎌倉時代に作られたという東屋観音が結跏趺坐している。
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この石仏と東屋の関連については2017年9月現在で決定的な説が無いようだ。

僕自身はこんな仮説を立てている。

源氏物語〈東屋〉に中の君が薫に浮舟を勧める場面がある。

その際に薫はこんな言葉を言う。

「いでや、その本尊、願ひ満てたまふべくはこそ尊からめ、時々、心やましくは、なかなか山水も濁りぬべく」

このセリフの中で浮舟のことが「本尊」という表現で語られているのだ!
(「本尊」とは寺院や仏堂において供養・信仰の対象となる主尊たる仏・菩薩像のことだ。)

「源氏物語」のこの記述に基づいて江戸時代の好事家が、この観音像と宇治十帖〈東屋〉を重ねたという見方はできないだろうか。

またこの〈東屋〉の碑にすぐ近くに〈椎本〉の碑もある。
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こちらは彼方神社という神社。
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境内に二本の椎があり椎ヶ本社と称したことが古蹟となった由来とのこと。

せっかくなので京阪電車にも乗ってみた。
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京阪宇治駅からわずかひと駅の京阪三室戸駅で下車。

〈手習〉の碑を探して歩いていくと途中に「ハッピー六原・三室戸店」を発見。
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ハッピー六原というスーパーについては、実はかつて清盛像で知られる六波羅蜜寺などを巡った時、
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六波羅の地でも発見していた!

その時「六波羅」じゃなくて「六原」なんだな、と印象に残っていた。

さて、そんなハッピー六原に面した道を歩いていくと大きな通りに出た。

そのすぐ右側に〈手習〉の碑があった。
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薫と匂宮の板挟みとなって入水をほのめかす歌を遺して失踪した浮舟が、倒れていて発見されたのがこの辺りと想定されているとか。
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ちなみに京阪に乗らずに〈椎本〉の碑から徒歩で来る場合はこういう角度になるはず。
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木の蔭になって見つけづらいのでご注意を。
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さてここから「宇治十帖古蹟」の中ではやや距離のある〈浮舟〉の碑を目指していく。(続く)
posted by manabiyah at 02:00| 平家物語を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする