「平家物語」各場面の原文朗読・現代語訳・解説の音声ファイルを公開しています。
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2007年03月01日

10分でわかる「平家物語」連続講義!これまでの放送内容

「平家物語」各場面の原文テキストと、朗読・現代語訳・解説の音声ファイルへのリンクです。全て無料でダウンロード可能です。


中間テスト期末テスト対策、受験勉強、趣味や教養のために、お役立てください。各場面のひとことガイドをつけました。これを追っていくことで「平家物語のあらすじ」もわかります。有名な場面だけピックアップして聴くのも、通して聴くのも楽しいかと思います。(音声ファイルは各回10分程度)




1「平家物語」巻一「祇園精舎」 音声&テキストファイル 「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭部分


2「平家物語」巻一「殿上闇討」音声&テキストファイル 忠盛が殿上人となり、周囲からのねたみによる闇討ちを逃れる場面


3「平家物語」巻一「鱸」音声&テキストファイル 熊野詣での過程で起こった出来事が、平清盛の出世を暗示させるものであったという話


4「平家物語」巻一「禿髪」 音声&テキストファイル 平時忠の「この一門にあらざらんものは皆人非人なるべし」という言葉


5「平家物語」巻一「禿髪その2」 音声&テキストファイル 童を使って、恐怖政治を行い、さらに一門の栄華を極めていく平家


6「平家物語」巻一「祇王」 音声&テキストファイル 仏御前を慰めよと命じられた祇王が、今様を歌う場面


7「平家物語」巻一「祇王その2」 音声&テキストファイル 権力者、平清盛に翻弄された白拍子であった女性たちのエピソード


8「平家物語」巻一「二代后」 音声&テキストファイル 近衛院の皇后であった女性を、自分の后として改めて入内させた二条天皇


9「平家物語」巻一「清水寺炎上」 音声&テキストファイル 後白河院と清盛の関係が微妙なものになっていくのを予感させる場面


10「平家物語」巻一「殿下乗合」 音声&テキストファイル 孫の受けた恥辱を晴らそうとする平清盛


11「平家物語」巻一「鹿谷」 音声&テキストファイル 鹿谷での反平家グループの謀議


12「平家物語」巻一「御輿振」 音声&テキストファイル 源氏、平家の活躍で、院側と、比叡山側の争いがいったん収束


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13「平家物語」巻二「西光被斬」 音声&テキストファイル 打倒平家の動きを清盛へと多田蔵人行綱が密告


14「平家物語」巻二「西光被斬その2」 音声&テキストファイル 鹿谷の謀議が発覚し、清盛に捕らえられた西光法師


15「平家物語」巻二「小教訓」 音声&テキストファイル 新大納言藤原成親を助けようとする平重盛の場面


16「平家物語」巻二「教訓状」 音声&テキストファイル ついに後白河院との全面対決への決意を固めた清盛の言葉


17「平家物語」巻二「烽火之沙汰」 音声&テキストファイル 命をかけた平重盛の大演説


18「平家物語」巻二「烽火之沙汰その2」 音声&テキストファイル 清盛の法皇幽閉の計画を思いとどまらせた平重盛


19「平家物語」巻二「大納言死去」 音声&テキストファイル 平家に捕らえられた新大納言成親が流罪にされ処刑される


20「平家物語」巻二「康頼祝言」 音声&テキストファイル 流された鬼界が島で熊野の神を信じて信仰し続ける、藤原成経と平康頼



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21「平家物語」巻三「足摺」 音声&テキストファイル ひとり鬼界が島に残された俊寛僧都


22「平家物語」巻三「御産」 音声&テキストファイル 後の安徳天皇となる皇子が誕生


23「平家物語」巻三「大塔建立」 音声&テキストファイル 平家と厳島神社の関係が語られた場面


24「平家物語」巻三「少将都帰」 音声&テキストファイル 藤原成経少将・平康頼入道の帰京後の様子


25「平家物語」巻三「有王」 音声&テキストファイル 鬼界が島に遺されていた俊寛僧都と弟子であった有王が再会


26「平家物語」巻三「僧都死去」 音声&テキストファイル 鬼界が島に流された俊寛が亡くなる


27「平家物語」巻三「医師問答」 音声&テキストファイル 不吉な死への予兆を漂わせていた平重盛


28「平家物語」巻三「医師問答その2」 音声&テキストファイル ことあるごとに清盛を諌めてきた人格者重盛がとうとう亡くなる


29「平家物語」巻三「法印問答」 音声&テキストファイル 長男重盛を失った清盛が静憲に法皇への怒りの言葉を伝える


30「平家物語」巻三「法皇被流」 音声&テキストファイル 清盛は後白河法皇に対しても怒りが向かい幽閉へ


31「平家物語」巻三「法皇被流その2」 音声&テキストファイル 鳥羽殿に幽閉されてしまった後白河法皇が死を予感し行水を願う


32「平家物語」巻三「城南之離宮」 音声&テキストファイル 幽閉された後白河法皇の鳥羽殿での暮らし



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33「平家物語」巻四「厳島御幸」 音声&テキストファイル 安徳天皇即位にまつわる人々の反応


34「平家物語」巻四「厳島御幸その2」 音声&テキストファイル 厳島神社を訪れる前に、自分の父、後白河法皇を訪れる高倉上皇


35「平家物語」巻四「還御」 音声&テキストファイル 厳島を立ち去ろうとした高倉上皇とその周りの者たちの雅やかなエピソード


36「平家物語」巻四「源氏揃」 音声&テキストファイル 以仁王に謀反を勧め熱く語りかける源頼政


37「平家物語」巻四「源氏揃その2」 音声&テキストファイル 源頼政に促されて、以仁王が令旨を下し各地の源氏へと伝達する


38「平家物語」巻四「鼬之沙汰」 音声&テキストファイル 以仁王と源頼政による平家打倒の計画が、平清盛に知るところとなる


39「平家物語」巻四「信連」 音声&テキストファイル 女装してなんとか御所を脱出した以仁王


40「平家物語」巻四「信連その2」 音声&テキストファイル 以仁王に仕えた長兵衛尉信連の活躍



41「平家物語」巻四「競」 音声&テキストファイル 源仲綱が飼っていた「木の下」という名馬について


42「平家物語」巻四「競」その2 音声&テキストファイル 仲綱が宗盛へ馬の恨みを見事に晴らす


43「平家物語」巻四「永僉議」 音声&テキストファイル 三井寺園城寺側の、平家打倒に向けた作戦会議


44「平家物語」巻四「大衆揃」 音声&テキストファイル 結局六波羅を攻められずに終わってしまった三井寺園城寺側


45「平家物語」巻四「橋合戦」 音声&テキストファイル 平家を相手に戦う以仁王側



46「平家物語」巻四「宮御最期」 音声&テキストファイル 以仁王を先に奈良へと急がせ源仲綱、源頼政自害


47「平家物語」巻四「宮御最期その2」 音声&テキストファイル 平家打倒を企てた以仁王の最期


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48「平家物語」巻五「都遷」 音声&テキストファイル 福原遷都が行われた


49「平家物語」巻五「物怪之沙汰」 音声&テキストファイル 平家の栄華の終わりを暗示させる不吉な夢


50「平家物語」巻五「早馬」 音声&テキストファイル 源頼朝の挙兵を聞いた平家の者達の反応


51「平家物語」巻五「文覚荒行」 音声&テキストファイル 那智の滝に打たれて荒行を行う文覚


52「平家物語」巻五「文覚荒行その2」 音声&テキストファイル 荒行を見事に成し遂げた文覚


53「平家物語」巻五「文覚被流」 音声&テキストファイル 勧進帳を読み上げ神護寺修復のための寄付を訴えた文覚


54「平家物語」巻五「文覚被流」その2 音声&テキストファイル 結局投獄された文覚


55「平家物語」巻五「福原院宣」 音声&テキストファイル 義朝と見せかけたドクロを手に頼朝を説得しようとした文覚


56「平家物語」巻五「福原院宣」その2 音声&テキストファイル 文覚にうながされ挙兵を決めた源頼朝


57「平家物語」巻五「富士川」 音声&テキストファイル 斎藤実盛から東国武士の恐ろしさを聞かされ、恐れおののく平家



58「平家物語」巻五「富士川」その2 音声&テキストファイル 水鳥の羽音に驚いて戦わずして逃げ去ってしまった平家


59「平家物語」巻五「五節之沙汰」 音声&テキストファイル 逃げてしまった平家の武士たちに対する人々の反応


60「平家物語」巻五「都帰」 音声&テキストファイル 福原から京へと都が戻されて、人々が京へと戻っていく


61「平家物語」巻五「奈良炎上」 音声&テキストファイル 瀬尾太郎兼康が五百余騎で興福寺へと出発


62「平家物語」巻五「奈良炎上」その2音声&テキストファイル 平重衡が総勢4万騎で奈良を攻める


63「平家物語」巻五「奈良炎上」その3音声&テキストファイル 奈良の興福寺、東大寺が無惨にも焼失


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64「平家物語」巻六「新院崩御」 音声&テキストファイル 高倉上皇が亡くなる

65「平家物語」巻六「紅葉」 音声&テキストファイル 高倉天皇の人徳を伺わせる10歳当時のエピソード

66「平家物語」巻六「葵前」 音声&テキストファイル 生前の高倉天皇と葵の前と呼ばれた女性との悲しい恋

67「平家物語」巻六「小督」 音声&テキストファイル 小督を愛していた隆房少将


68「平家物語」巻六「小督」その2 音声&テキストファイル 仲国が小督を見つけるために嵯峨へと向かう


69「平家物語」巻六「小督」その3 音声&テキストファイル 高倉天皇と小督のかなしい恋の物語が終わる



70「平家物語」巻六「廻文」 音声&テキストファイル 木曾義仲の生い立ちと元服の様子


71「平家物語」巻六「飛脚到来」 音声&テキストファイル 義仲の反平家の動きを知った平家側の反応、源氏側のさらなる動き


72「平家物語」巻六「入道死去」 音声&テキストファイル 熱病におかされ、地獄の炎に焼かれるような苦しみを味わう清盛


73「平家物語」巻六「入道死去」その2 音声&テキストファイル 平清盛が亡くなる


74「平家物語」巻六「祇園女御」 音声&テキストファイル 忠盛が、白河院から、祇園女御を頂くいきさつ


75「平家物語」巻六「祇園女御」その2 音声&テキストファイル 平清盛が実は白河院と祇園女御の子であったというエピソード


76「平家物語」巻六「嗄声」 音声&テキストファイル 清盛亡きあとの、平家をとりまく不吉な動き

77「平家物語」巻六「横田河原合戦」 音声&テキストファイル 木曽義仲陣営の巧みな作戦に平家がみごとにだまされる


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78「平家物語」巻七「清水冠者」 音声&テキストファイル わが子を頼朝に人質として預ける義仲


79「平家物語」巻七「火打合戦」 音声&テキストファイル 平家が木曽陣営の「火打が城」を打ち破る


80「平家物語」巻七「願書」 音声&テキストファイル 義仲が八幡神社に祈りを願書を奉納して、吉兆を得る



81「平家物語」巻七「倶梨迦藍落」 音声&テキストファイル 無惨にも平家は大敗北



82「平家物語」巻七「篠原合戦」 音声&テキストファイル 斎藤実盛が平家に味方する武士達の覚悟を試す



83「平家物語」巻七「篠原合戦」その2 音声&テキストファイル 敵に情けをかけ自分の命を落とす高橋判官長綱



84「平家物語」巻七「実盛」 音声&テキストファイル 髪とひげを黒く染めて闘った斎藤実盛が討ち死に



85「平家物語」巻七「実盛」その2 音声&テキストファイル 故郷に錦を飾った斎藤別当



86「平家物語」巻七「木曾山門牒状」 音声&テキストファイル 木曾義仲から比叡山に書状が送られる



87「平家物語」巻七「返牒」 音声&テキストファイル 比叡山は木曽義仲に味方することを決める


88「平家物語」巻七「主上都落」 音声&テキストファイル 都落ちをすることを決意した平宗盛と建礼門院徳子の会話



89「平家物語」巻七「主上都落」その2 音声&テキストファイル 栄華を極めた平家が都を離れ安徳天皇を連れ西国へと逃れていく



90「平家物語」巻七「維盛都落」 音声&テキストファイル 平維盛と妻の別れ


91「平家物語」巻七「経正都落」 音声&テキストファイル 平経正が琵琶の名器青山を仁和寺の御室に返す


92「平家物語」巻七「一門都落」 音声&テキストファイル 頼盛が都落ちする平家から離れて都に帰る


93「平家物語」巻七「一門都落」その2 音声&テキストファイル 平重盛に仕えた平貞能の、主人に寄せる深い想い


94「平家物語」巻七「福原落」 音声&テキストファイル 都を離れ、福原で武士達を前に棟梁である平宗盛が語る

95「平家物語」巻七「福原落」その2 音声&テキストファイル 福原を去り、西国へと落ちて行く平家

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96 「平家物語」巻八「山門御幸」音声&テキストファイル 後白河法皇が都に戻り、それとともに木曾義仲が都に入る

97 「平家物語」巻八「山門御幸その2」 音声&テキストファイル 安徳天皇に代わって皇位につくべく第四皇子が選ばれる


98 「平家物語」巻八「名虎」音声&テキストファイル 都落ちした平家が九州に上陸、都では後鳥羽天皇が即位

99 「平家物語」巻八「緒環」音声&テキストファイル 緒方三郎維義が九州に着いた平家を討つよう命じられる

100 「平家物語」巻八「太宰府落」音声&テキストファイル 太宰府を追われ、屋島へと辿り着いた平家

101 「平家物語」巻八「猫間」音声&テキストファイル 義仲の田舎ものぶりを笑うエピソード

102 「平家物語」巻八「猫間その2」音声&テキストファイル 木曽義仲の田舎者ぶりを笑ったエピソードの続き

103 「平家物語」巻八「水島合戦」音声&テキストファイル 勢力を盛り返した平家が、水島の戦いに勝利

104 「平家物語」巻八「妹尾最期」音声&テキストファイル 義仲を裏切って再び平家方へと寝返った妹尾太郎兼康

105 「平家物語」巻八「妹尾最期その2」音声&テキストファイル 平家への忠義心から、義仲軍に戦いを挑んだ妹尾太郎兼康

106 「平家物語」巻八「鼓判官」音声&テキストファイル 武士たちの無法行為とりしまりの命令を無視した義仲

107 「平家物語」巻八「鼓判官その2」音声&テキストファイル 義仲が法皇の御所である法住寺殿を攻める

108 「平家物語」巻八「法住寺合戦」音声&テキストファイル 法住寺合戦を終えた義仲側、法皇側それぞれの様子

109 「平家物語」巻八「法住寺合戦その2」音声&テキストファイル 天皇や法皇になるなどと言い出した義仲と、頼朝の動き

110 「平家物語」巻八「法住寺合戦その3」音声&テキストファイル 平家と手を結ぼうとして、失敗に終わった義仲


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111 「平家物語」巻九「生ずきの沙汰」音声&テキストファイル 馬を巡って二人の武士の間におこったトラブル

112 「平家物語」巻九「宇治川先陣」音声&テキストファイル 宇治川の先陣争いの様子

113 「平家物語」巻九「河原合戦」音声&テキストファイル 宇治川の合戦に敗れたあと、愛する女性のところへ籠る義仲

114 「平家物語」巻九「河原合戦その2」音声&テキストファイル 今井四郎兼平とともに死のうと、今井の行方を探す義仲

115 「平家物語」巻九「木曾最期」音声&テキストファイル 義仲が、乳母子である今井四郎と奇跡の再会を果たし最後の戦いにのぞむ

116 「平家物語」巻九「木曾最期その2」音声&テキストファイル 女武者巴の活躍ぶり

117 「平家物語」巻九「木曾最期その3」音声&テキストファイル 義仲に対して、今井が自害を勧める

118 「平家物語」巻九「木曾最期その4」音声&テキストファイル 木曾義仲が討ち取られ、乳母子今井四郎が自害

119 「平家物語」巻九「樋口被討罰」音声&テキストファイル 義仲四天王のひとり樋口次郎が切られる

120 「平家物語」巻九「三草勢揃」音声&テキストファイル 三種の神器をとりもどすべく平家追討を命じられる源氏

121 「平家物語」巻九「三草合戦」音声&テキストファイル 三草の山で源氏が平家を夜討ち

122 「平家物語」巻九「老馬」音声&テキストファイル 平教経が武士の気概を見せる

123 「平家物語」巻九「老馬その2」音声&テキストファイル 地元の猟師に一の谷の地形を尋ねて、馬での攻撃を決意する源義経

124 「平家物語」巻九「一二之懸」音声&テキストファイル 熊谷と平山の先陣争い

125 「平家物語」巻九「一二之懸その2」音声&テキストファイル 熊谷・平山の勢いに圧倒され、思うままに戦いを進められない平家

126 「平家物語」巻九「二度之懸」音声&テキストファイル 平家の陣の東側、生田の森の先陣争い

127 「平家物語」巻九「二度之懸その2」音声&テキストファイル 梶原景時の次男である平次景高が先をかけようとする

128 「平家物語」巻九「二度之懸その3」音声&テキストファイル 息子たちを守ろうと戦った梶原景時の活躍ぶり

129 「平家物語」巻九「坂落」音声&テキストファイル 40メートル以上もある垂直な岸壁をかけおりていく義経軍

130 「平家物語」巻九「坂落」その2音声&テキストファイル 坂落としの奇襲攻撃を受けて、逃げ惑う平家

131 「平家物語」巻九「忠度最期」音声&テキストファイル 和歌の名手として知られた平忠度の最期

132 「平家物語」巻九「重衡生捕」音声&テキストファイル かつて奈良の仏像や寺院を焼いた平重衡が生捕にされる

133 「平家物語」巻九「敦盛最期」音声&テキストファイル 熊谷は船へと逃げようとする平敦盛を呼び止め、その若さに驚く

134 「平家物語」巻九「敦盛最期その2」音声&テキストファイル 美少年、平敦盛が亡くなる

135 「平家物語」巻九「知章最期」音声&テキストファイル 息子や従者の命の犠牲によって、逃げることのできた平知盛

136 「平家物語」巻九「小宰相身投」音声&テキストファイル 愛する夫、平通盛を失った小宰相


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137 「平家物語」巻十「首渡」音声&テキストファイル 一の谷の戦いで討たれた平家の者たちの首が都に入る

138 「平家物語」巻十「首渡その2」音声&テキストファイル 妻子と離れて屋島にいる平維盛の嘆き

139 「平家物語」巻十「内裏女房」音声&テキストファイル 重衡とある女房との切ない和歌のやりとり

140 「平家物語」巻十「請文」音声&テキストファイル 三種の神器を差し出すかどうか協議する平家

141 「平家物語」巻十「戒文」音声&テキストファイル 重衡が、浄土宗の開祖法然と語り合う

142 「平家物語」巻十「海道下」音声&テキストファイル 重衡が、鎌倉へと連れられて行く

143 「平家物語」巻十「千手前」音声&テキストファイル 重衡は意外にも手厚く温情あふれるあつかいをされる

144 「平家物語」巻十「千手前その2」音声&テキストファイル 平重衡と千手の前という女房のエピソード

145 「平家物語」巻十「高野巻」音声&テキストファイル 出家を決意した平維盛が、滝口入道を訪れる

146 「平家物語」巻十「維盛出家」音声&テキストファイル とうとう維盛が出家をする

147 「平家物語」巻十「維盛入水」音声&テキストファイル 入水の決意をしてもなお、妻子への思いを捨て切れない維盛

148 「平家物語」巻十「維盛入水その2」音声&テキストファイル 滝口入道の説得で維盛がようやく入水を果たす

149 「平家物語」巻十「三日平氏」音声&テキストファイル 維盛入水を知らせる舎人武里

150 「平家物語」巻十「三日平氏その2」音声&テキストファイル 維盛の妻子が悲嘆にくれる

151 「平家物語」巻十「藤戸」音声&テキストファイル 地元の者から海で馬で渡ることができる場所についての情報を得た佐々木三郎守綱

152 「平家物語」巻十「藤戸その2」音声&テキストファイル 馬で海を渡り先陣を駆けた佐々木の三郎守綱

153 「平家物語」巻十「大嘗会之沙汰」音声&テキストファイル 後鳥羽天皇即位の後、大嘗会が行われる



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154 「平家物語」巻十一「逆櫓」音声&テキストファイル 義経と梶原景時、船の櫓を巡って意見対立

155「平家物語」巻十一「逆櫓その2」音声&テキストファイル 大風、大波の中、平家を攻めるために、海へと漕ぎ出した源義経

156 「平家物語」巻十一「勝浦付大坂越」音声&テキストファイル 義経、阿波民部重能の弟である桜間の介能遠を攻撃


157 「平家物語」巻十一「勝浦付大坂越その2」音声&テキストファイル 大軍に見せかけながら屋島に攻め入った義経軍


158 「平家物語」巻十一「嗣信最期」音声&テキストファイル 源氏と平家が繰り広げた「源平口合戦」

159 「平家物語」巻十一「嗣信最期その2」音声&テキストファイル 義経を守ろうとして敵の矢面に立った佐藤三郎兵衛嗣信

160 「平家物語」巻十一「那須与一」音声&テキストファイル 平家側が義経の軍勢に向かって、舟を進めて、射てみよと扇をかかげる

161「平家物語」巻十一「那須与一その2」音声&テキストファイル 射ることの困難さを感じ、辞退したいとの旨を述べた那須与一

162 「平家物語」巻十一「那須与一その3」音声&テキストファイル 見事に扇を射落とした那須与一

163 「平家物語」巻十一「弓流」音声&テキストファイル 弓を落としてしまった義経が、必死になってその弓を拾おうとする

164 「平家物語」巻十一「鶏合壇浦合戦」音声&テキストファイル 熊野の別当湛増が、白い鶏と赤い鶏を闘わせる



165 「平家物語」巻十一「鶏合壇浦合戦その2」 音声&テキストファイル 平知盛が侍たちに覚悟を呼びかける言葉を語る


166 「平家物語」巻十一「遠矢」音声&テキストファイル 阿波民部の裏切りにより、源平の決戦が終結にむかう


167 「平家物語」巻十一「先帝身投」音声&テキストファイル 二位の尼は幼帝安徳天皇を抱いて舟の端へと歩み出る


168 「平家物語」巻十一「先帝身投その2」音声&テキストファイル 二位の尼に抱かれ、海へと入った安徳天皇


169 「平家物語」巻十一「能登殿最期」音声&テキストファイル 海に入りながらも助けられ、源氏にとらえられた建礼門院徳子や、宗盛親子


170 「平家物語」巻十一「能登殿最期その2」音声&テキストファイル 平家の勇士、平教経が最期を迎える


171 「平家物語」巻十一「内侍所都入」音声&テキストファイル 平知盛が亡くなり、壇の浦の合戦が終焉を迎える


172 「平家物語」巻十一「一門大路渡」音声&テキストファイル 壇の浦の合戦に敗れ、生け捕りにされた平家の人々が都を引き回される


173 「平家物語」巻十一「文之沙汰」音声&テキストファイル 頼朝と義経の間に新たな火種がくすぶり始める


174 「平家物語」巻十一「腰越」音声&テキストファイル 義経は鎌倉に入ることを許されず腰越にとどめおかれる


175 「平家物語」巻十一「腰越その2」 音声&テキストファイル 義経の悲痛な想いを訴える腰越状の前半部分


176 「平家物語」巻十一「腰越その3」音声&テキストファイル 義経が頼朝に自らの切ない想いを訴える腰越状の後半部分


177 「平家物語」巻十一「大臣殿被斬」音声&テキストファイル 平宗盛は許されず斬られてしまうこととなる


178 「平家物語」巻十一「大臣殿被斬その2」音声&テキストファイル 平宗盛・清宗親子が斬られる


179 「平家物語」巻十一「重衡被斬」音声&テキストファイル 奈良に送られる平重衡が途中、北の方と対面をする


180 「平家物語」巻十一「重衡被斬その2」音声&テキストファイル 奈良の仏教勢力に引き渡された重衡の処刑


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181 「平家物語」巻十二「紺掻之沙汰」音声&テキストファイル 平家を滅ぼした源頼朝を文覚が訪れ、亡き父義朝の首を届ける


182 「平家物語」巻十二「平大納言被流」音声&テキストファイル 平時忠が能登の国へと流罪になる


183 「平家物語」巻十二「土佐房被斬」音声&テキストファイル 義経を討つために鎌倉から刺客として土佐房昌俊が遣わされる


184 「平家物語」巻十二「土佐房被斬その2」音声&テキストファイル 頼朝からの刺客土佐房昌俊が斬られる



185 「平家物語」巻十二「判官都落」 音声&テキストファイル 源義経は都を離れ奥州へと逃れる


186 「平家物語」巻十二「六代」音声&テキストファイル 平家の残党狩りが激化、北条時政が六代を呼び出す


187 「平家物語」巻十二「六代その2」音声&テキストファイル 六代が鎌倉方の武士に捕えられ連れ去られていく


188 「平家物語」巻十二「六代その3」音声&テキストファイル 六代の助命のために文覚が動き出す


189 「平家物語」巻十二「泊瀬六代」音声&テキストファイル 六代は都で母と再会を果たす


190 「平家物語」巻十二「六代被斬」音声&テキストファイル 成長した六代への頼朝の警戒心が強まる


191 「平家物語」巻十二「六代被斬その2」音声&テキストファイル 六代が斬られ平家断絶へ


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192 「平家物語」灌頂巻「大原入」音声&テキストファイル 建礼門院徳子は出家し寂光院で尼としての日々を過ごす


193 「平家物語」灌頂巻「大原御幸」音声&テキストファイル 大原の寂光院を後白河法皇が訪れる

194 「平家物語」灌頂巻「大原御幸」その2音声&テキストファイル 寂光院を訪れた後白河法皇は年老いた尼と言葉を交わす

195 「平家物語」灌頂巻「大原御幸」その3音声&テキストファイル 後白河法皇は建礼門院徳子と対面を果たす


196 「平家物語」灌頂巻「六道之沙汰」音声&テキストファイル 天上界のような栄華と人間世界の苦を語る徳子


197 「平家物語」灌頂巻「六道之沙汰」その2音声&テキストファイル 建礼門院徳子が見た餓鬼道と修羅道の苦しみ


198 「平家物語」灌頂巻「六道之沙汰」その3音声&テキストファイル 徳子が壇ノ浦の合戦で見た地獄と夢の中で見た畜生道


199 「平家物語」灌頂巻「女院死去」音声&テキストファイル 女院徳子は改めて我が身を振り返り、歌を詠む


200 「平家物語」灌頂巻「女院死去」その2 音声&テキストファイル 建礼門院徳子に臨終の時が訪れる





番組の公式サイトはこちら


平家琵琶(平曲)について知りたい方はこちらへ(動画あり)→。君は「平家琵琶」を聴いたことがあるか?

posted by manabiyah at 00:00| 平家物語過去分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

10分でわかる「平家物語」巻一「祇園精舎」(「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭部分)


↑「平家物語」原文の朗読・現代語訳・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。(ページ下に全訳あり。)


祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず。唯、春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。


遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、是等は皆、旧主先皇の政にもしたがはず、楽みをきはめ、諫めをも思ひ入れず、天下のみだれむ事をさとらずして、民間の愁ふる所をしらざしかば、久しからずして、亡じにし者ども也。近く本朝をうかがふに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、此等はおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申し人のありさま、伝へうけたまはるこそ、心も詞も及ばれね。


其先祖を尋ぬれば、桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王、九代の後胤、讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛朝臣の嫡男なり。彼の親王の御子、高視の王、無官無位にしてうせ給ひぬ。其御子高望の王の時、始て平の姓を給って、上総介になり給しより、忽に王氏を出て人臣につらなる。其子鎮守府将軍義茂、後には国香とあらたむ。国香より正盛にいたる迄、六代は、諸国の受領たりしかども、殿上の仙藉をばいまだゆるされず。


平家物語連続講義のこれまでの内容を物語の展開順にまとめました。
「平家物語連続講義放送リスト」


こちらから↓平家琵琶(平曲)の「祇園精舎」の語りを聴くことができます。
君は「平家琵琶」を聴いたことがあるか?(その2)


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【アイテム紹介】「平家物語」を覚一本の原典そのままに、各界の第一人者による朗読・演技・演奏で見て聴かせようという、前代未聞のDVDシリーズがDVD 原典 平家物語です。

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DVD 原典 平家物語 巻第一[4105-01]

祇園精舎──中村吉右衛門
殿上闇討──野村萬斎
禿髪──島本須美
吾身栄花──上原まり
祇王──平野啓子
殿下乗合──平井真軌
鹿谷──片岡秀太郎
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〈現代語訳〉


祇園精舎の鐘の音には、諸行無常(=万物は移り変わり常なるものは無い)の響きがある。娑羅双樹の花の色は、盛者必衰(=盛んな者も必ず衰える)の道理を表している。奢り高ぶるものも永久にはいられない、ただ春の夜の夢のようにはかない。猛々しいものも最後にはほろんでしまう。まったく風の前の塵と同じである。


遠く外国の例を尋ねてみると、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、これらの者たちは皆、もともと仕えていた主君や、先代の皇帝の成した善政にも従わず、楽しみを極めて、人の忠告も受け入れず、天下が乱れることを分らず、民が嘆くところを知らなかったので、すぐに滅びてしまった者たちである。近いところで我が国に例を求めてみると、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、これらは奢った心も、猛々しい事も、それぞれであったけれど、最近では六波羅の入道、前の太政大臣、平清盛と申した人の有り様を、伝えて伺ったことこそは、想像もできず、言葉では表現できないくらいである。


その清盛の先祖を尋ねてみると、桓武天皇第五の皇子である葛原親王の九代目の子孫である平正盛の孫であり、また平忠盛の長男である。葛原親王の子である高視の王は無官無位で亡くなった。高視の王の子である、高望の王の時、はじめて「平」という名字を朝廷から頂いて、上総の国の次官になりなさった時から、すぐに皇族の身分から脱して臣下の列に連なった。高望の王の子である義茂は後に名を国香と改めた。国香から正盛にいたるまでの六代は、諸国を治める受領(ずりょう)であったが、殿上人となって昇殿することは許されなかった。

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2010年09月03日

10分でわかる「平家物語」巻一「殿上闇討」(忠盛が殿上人となり、周囲からのねたみによる闇討ちを逃れる場面)


↑「平家物語」原文の朗読・現代語訳・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
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忠盛是を伝へ聞いて、「われ右筆の身にあらず、武勇の家に生れて、今不慮の恥にあはむ事、家の為、身の為、こころうかるべし。せむずるところ、身を全して君に仕ふといふ本文あり」とて、兼て用意をいたす。


参内のはじめより、大なる鞘巻を用意して、束帯のしたにしどけなげにさし、火のほのぐらき方にむかて、やはら此の刀をぬき出し、鬢にひきあてられけるが、氷などの様にぞみえける。諸人目をすましけり。


其上忠盛の郎等、もとは一門たりし、木工助平貞光が孫、しんの三郎大夫家房が子、左兵衛尉家貞といふ者ありけり。薄青のかりぎぬのしたに萠黄威の腹巻をき、弦袋つけたる太刀脇ばさむで、殿上の小庭に畏てぞ候ける。


貫首以下あやしみをなし、「うつほ柱よりうち、鈴の綱のへんに、布衣の者の候ふはなにものぞ。狼籍なり。罷り出よ」と六位をもていはせければ、家貞申けるは、「相伝の主、備前守殿、今夜闇打にせられ給ふべき由承り候ふあひだ、其のならむ様を見むとて、かくて候ふ。えこそ罷り出づまじけれ」とて、畏て候ければ、是等をよしなしとやおもはれけん、其夜の闇うちなかりけり。


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【アイテム紹介】「平家物語」の入門書としては最強のわかりやすさだと思います。それもそのはず、著者の千明守氏は、代々木ゼミナール講師の椎名守。予備校講師としても一流の著者による解説です。文体は架空の生徒と先生のやりとりの形式になっていて、大変に読みやすい本です。イラストなども豊富に使われていて、読んでいて眠くなりません。「平家物語」の参考書を買うならば、1冊目に選ぶべき本はこの「平家物語が面白いほどわかる本」です!

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平家物語が面白いほどわかる本



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〈現代語訳〉


忠盛はこの闇討ちの噂を聞いて、「私は文筆で身を立てているものではなく、武士の家に生まれて、今、不本意な恥をかかせられる事は、家のためにも、我が身のためにも、情けないであろう。“するところはただ、我が身を万全にして君に仕えることだ” という金言もある」と言って前もって準備をする。


宮中に参内する最初から、大きめの短刀を準備して、束帯の下にだらしない感じに挿し、火のやや暗い方に向かって、そっとその短刀を抜き出して、頭の側面の髪に当てなさったのが、まるで氷のように見えた。人々は目を見張った。


その上、忠盛の家来で、もとは平家一門だった木工助平貞光の孫で、しんの三郎大夫家房の子である、左兵衛尉家貞といふ者がいた。家貞は薄い青色の狩衣の下に、もえぎおどしの腹巻を着て、弦袋をつけた太刀を脇にはさんで、殿上の小庭にかしこまってひかえていた。


蔵人頭以下の人々は怪しんで「雨樋のうつほ柱の内側、鈴の綱近くに、布衣を来た身分の低い者がありますのは、何ものだ。無礼だ。出て行け」と六位の蔵人を介して言わせたところ、家貞が申したことには「代々御仕えしている主人である備前のかみである忠盛様が、今夜闇討ちにされなさるという旨を承ったのでその有様を見ようと思ってこのように控えております。出て行くことはできません」とかしこまって控えているので、これではどうしようも無いとお思いになったのだろうか、その夜の闇討ちは無かった。

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2010年09月16日

10分でわかる「平家物語」巻一「鱸」(熊野詣での過程で起こった出来事が、平清盛の出世を暗示させるものであった)


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平家かやうに繁昌せられけるも、熊野権現の御利生とぞきこえし。


其故は、いにしへ、清盛公いまだ安芸守たりし時、伊勢の海より船にて熊野へまいられけるに、おほきなる鱸の船におどり入りたりけるを、先達申けるは、「是は権現の御利生なり。いそぎまいるべし」と申ければ、清盛のたまひけるは、「昔、周の武王の船にこそ白魚は、躍り入りたりけるなれ。是れ吉事なり」とて、さばかり十戒をたもち、精進潔斎の道なれども、調味して、家子、侍共にくはせられけり。


其故にや、吉事のみうちつづいて、太政大臣まできはめ給へり。子孫の官途も竜の雲に昇るよりは、なほすみやか也。九代の先蹤を、こえ給ふこそ目出たけれ。


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【アイテム紹介】今回の鱸の事例のように、「平家物語」中に予兆や前兆となる現象がたくさん描かれていることに着目し、石母田正氏は「平家の増補に僧侶や神官が多く参加しているため」という見地を述べています。「平家物語 (岩波新書青版)」は平家物語成立の過程に対しての考察など、「平家物語」を読み解くためのエッセンスが凝縮された歴史的名著です。是非一読を。



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平家物語 (岩波新書)


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〈現代語訳〉


平家がこのように繁栄しなさったのも、熊野権現のご利益だとうわさになった。


その理由は、かつて清盛公がまだ、安芸の守であった時、伊勢の海から船で熊野にお参りなさったところ大きな鱸が舟の中に踊るようにして入って来たので、先導をしていた修験者が申し上げたことには、「これは熊野権現のご利益である。すぐに、召し上がるがよい。」と申したところ、清盛がおっしゃったことには「昔、中国、周の国の武王の船に白魚が踊るように入ったそうだ、これは縁起のよいことだ。」と言って、それほど十戒を守って、精進潔斎をしていた旅路ではあったが、その白魚(鱸)を調理して、一族の武士や他の侍たちに食べさせなさった。


そのせいであろうか、良い事だかりが続いて起こって、清盛は太政大臣にまで位を極めなさった。子孫達の官職も龍が雲にのぼるよりもそれ以上に早かった。清盛公がこれまで九代の祖先の位を越えなさったのはすばらしい。



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2010年09月23日

10分でわかる「平家物語」巻一「禿髪」(平時忠の「この一門にあらざらんものは皆人非人なるべし」という言葉)


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かくて清盛公、仁安三年十一月十一日、年五十一にて病ひにをかされ、存命の為に忽ちに出家入道す。法名は浄海とこそなのられけれ。其しるしにや、宿病たちどころにいえて、天命を全うす。人のしたがひつく事、吹風の草木をなびかすがごとし。世のあまねく仰げる事、ふる雨の国土をうるほすに同じ。


六波羅殿の御一家の君達といひてンしかば、花族も栄耀も面をむかへ肩をならぶる人なし。されば入道相国のこじうと、平大納言時忠卿ののたまひけるは、「此一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし」とぞのたまひける。


かかりしかば、いかなる人も相構へて其ゆかりにむすぼほれむとぞしける。衣文のかきやう、鳥帽子のためやうよりはじめて、何事も六波羅様といひてンげれば、一天四海の人皆是をまなぶ。


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【アイテム紹介】当サイトは「オーディオ」ファイルによる「平家物語」の解説を行っていますが、是非とも併用して頂きたい本がこちらの「平家物語図典」です。当時の武具、衣食住の図や、物語の舞台となった名所旧跡の写真などなど「ビジュアル的」に平家物語を理解するには、最強の本です。じっくり読み込んでも良し。ただ眺めているだけでもとても楽しい本です!
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平家物語図典


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〈現代語訳〉


(清盛は)こうして仁安3年11月11日に、51歳の年齢で病に侵されて、命をつなぎとめるためにすぐに出家し、仏の道にお入りになった。法名は浄海と名乗りなさった。その効果であろうか、長く患っていた病もすぐに癒えて、天寿を全うした。人が平家になびく様子は、吹く風が草木をなびかせるようなものだった。世の人々が平家を仰ぎ敬う様子は、降る雨が余すところなく、国土をうるおすのと同じであった。


六波羅にお住まいのご一家のご子息といえば、花族(かぞく)も栄耀(えいよう)も正面から向かい合ったり、肩を並べることのできるものはいなかった。そうであったので、入道相国の小舅にあたる平時忠がおっしゃったことには、「平家一門ではない者は、皆、人非人(=人のように見えても人ではない何か)であるだろう」とおっしゃった。


このようであったので、どのような人もどうにかして平家との縁を結ぼうとした。装束の折り目の付けよう、烏帽子の折り方を始めてとして、何事も六波羅式といったので、天下の人々は皆これをまねた。

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2010年09月30日

10分でわかる「平家物語」巻一「禿髪その2」(童を使って、恐怖政治を行い、さらに一門の栄華を極めていく平家)


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又いかなる賢王賢主の御政も、摂政関白の御成敗も、世にあまされたるいたづら者などの、人のきかぬ所にて、なにとなうそしり傾け申す事はつねの習なれども、此禅門世ざかりのほどは、聊いるかせにも申す者なし。


其故は、入道相国のはかりことに、十四五六の童部を三百人そろへて、髪をかぶろにきりまはし、あかき直垂をきせて、めしつかはれけるが、京中にみちみちて往反しけり。自づから平家の事あしざまに申す者あれば、一人きき出さぬほどこそありけれ、余党に触廻して、其家に乱入し、資財雑具を追捕し、其奴を搦めとて、六波羅へゐてまいる。


されば目に見、心にしるといへど、詞にあらはれて申す者なし。六波羅殿の禿といひてしかば、道をすぐる馬車もよぎてぞ通りける。禁門を出入すといへども姓名を尋らるるに及ばず京師の長吏これが為に目を側むとみえたり。


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【アイテム紹介】「平家物語」の舞台となった土地を旅してみるのも、なかなか良いものです。京都はもちろん、厳島神社、屋島、壇の浦等々。物語の登場人物達が生きていたその場所を自分の目で確かめること。これには大きな感動があります。そんな平家物語ゆかりの土地を訪れるガイドとして役立つ本を紹介します。
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平家物語 (物語の舞台を歩く)

「平家物語」の舞台を歩く―真説・平清盛

ちなみに僕もいろいろな平家物語関連の名所を旅していますが、ホテルの予約などでは「じゃらんnet」を使って検索しています。当日予約や限定プラン、航空券や、新幹線と宿泊のセットのプランなどもあります。リッチな温泉旅館から便利なビジネスホテルまで 目的に合わせて検索できて便利ですよ。観光情報や口コミも載っています。繰り返し使っているとポイントも溜まってお得です!→「じゃらんnet

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〈現代語訳〉


また、どのような立派な王の政治においても、摂政関白の政務の判断処置に対しても、世の中とは馴染まない素行の悪い連中が、人の聞いていないところで、なんとなく権力者を批判し、世の中を傾け申し上げようとするのは、世の常であるけれども、この平家一門の全盛の間は、少しも、なおざりにも申すものはいない。


その理由は、平清盛のはかりごととして、14、5歳の少年を300人揃えて、髪をおかっぱに切り揃えて、赤い直垂を着せて、召使いなさったが、都中に満ちて、往来しなさった。たまたま、平家のことを悪く申す者がいると、ひとりも聞き出さないうちはいいが、(逆に言うと、ひとりでもその童が聞き出したなら、)ほかの童たちに広く伝えて、みなでその家に乱入し、家財道具を奪って、その者を捕まえて、六波羅へ連れて参った。


だから、平家の横暴ぶりを目で見て、その心で感じていても、口に出して申すものはいない。六波羅のかぶろと言えば、道を過ぎる馬車もよけて通り過ぎた。皇居の門を通って出入りをするといっても、その姓名を尋ねられることはない。都の役人は、これ(=かぶろ)のために目を背けていると見えた。

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2010年10月07日

10分でわかる「平家物語」巻一「祇王」(仏御前を慰めよと命じられた祇王が、今様を歌う場面)


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独り参らむは余りに物うしとて、いもうとの祇女をもあひぐしけり。其外白拍子二人、そうじて四人、ひとつ車にとりのつて、西八条へぞ参りたる。さきざきめされける所へは、いれられず、遥にさがりたる所に座敷しつらふてをかれたり。


祇王「こはさればなに事さぶらふぞや。わが身にあやまつ事はなけれ共、捨てられたてまつるだにあるに、座敷をさへさげらるることの心うさよ。いかにせむ」と思ふに、知らせじとおさふる袖のひまよりも、あまりて涙ぞこぼれける。仏御前是をみて、あまりにあはれにおもひければ、「あれはいかに、日ごろめされぬところでもさぶらはばこそ、是へめされさぶらへかし。さらずはわらはにいとまをたべ。出て見参せん」と申ければ、入道「すべて其儀あるまじ」とのたまふ間、力及ばで出ざりけり。


其後入道、祇王が心のうちをばしり給はず、「いかに、其後何事かある。さては仏御前があまりにつれづれげに見ゆるに、今様ひとつうたへかし」と、のたまへば、祇王、まいる程では、ともかうも入道殿の仰せをば背くまじと思ひければ、落つるなみだをおさへて、今様ひとつぞうたうたる。


仏もむかしは凡夫なり 我等も終には仏なり いづれも仏性具せる身を、へだつるのみこそかなしけれ




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【アイテム紹介】「平家物語」には数多くの異本(バージョン違い)がありますが、新潮社からは「百二十句本」が出版されています。例えば、この「祇王」の場面でも、祇王(百二十句本では義王)が歌う今様「仏もむかしは〜」の前に百二十句本では「月もかたぶき夜もふけて 心のおくをたづぬれば」というフレーズが置かれています。同じ場面を異本で読み比べるというのも、「平家物語」の楽しみ方の一つです。

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平家物語(百二十句本) 上

平家物語(百二十句本) 中

平家物語(百二十句本) 下

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〈現代語訳〉


一人で参るのは、余りに心苦しいということで、祇王は妹の祇女をともに連れていった。そのほかの白拍子も二人、合わせて四人がひとつの車に乗って、西八条へ参った。以前に召されていた場所へは、入れてもらえず、はるかに下がったところに、座敷をしつらえて座らせられた。


祇王は「これは何事でございますでしょうか。私自身に過失がないのに、捨てられ申し上げたことでさえひどいことであるのに、座敷をまでも下げられることの情けないことよ。どうしよう。」と、知られまいと抑える袖の隙間から、あふれる涙がこぼれた。仏御前はこのような祇王の様子をみて、あまりにも不憫に思われたので「これはいったいどうしたことですか。もし仮に、日頃はおよびにならないところでもございますなら、ともかく、この場所はこれまで祇王さまをおよびになっていた場所ですよ。こちらの方に呼んでくださいよ。そうでないならば、私に暇を出してください。私がここを出て祇王さまに会いに伺いましょう。」清盛が、「全くその必要はない」とおっしゃったので、仏御前は力およばず出ていくこともできなかった。


その後、清盛は、祇王の心中を察しなさることもなく、「どうした祇王、あれから何事かあったか? それでは、仏御前が、あまにに所在無さそうにしているので、祇王よ、お前が今様をひとつ歌って仏御前を慰めよ。」祇王は参る時には「ともかく清盛の命令には背くまい」と思っていたので、落ちる涙をこらえて、今様をひとつ歌った。


「仏も昔は平凡な人間であった
 そして我々も最後には仏となる身である
 どちらも仏となるための仏性を持っている身であるが
 隔てられているばかりであるのが悲しいことだ」

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2010年10月14日

10分でわかる「平家物語」巻一「祇王その2」(権力者、平清盛に翻弄された白拍子であった女性たち)


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かくて春すぎ夏闌けぬ。秋の初風吹きぬれば、星合の空をながめつつ、あまのとわたるかぢの葉に、おもふ事書く頃なれや。夕日のかげの西の山の端に、隠るるを見ても、「日の入り給ふ所は西方浄土にてあんなり、いつかわれらもかしこに生れて、物をおもはですぐさむずらん」と、かかるにつけても過ぎにしかたのうき事ども、おもひつづけて、唯つきせぬ物は涙なり。


たそかれ時も過ぎぬれば、竹のあみ戸をとぢふさぎ、灯かすかにかきたてて、親子三人念仏してゐたる処に、竹のあみ戸を、ほとほととうちたたくもの出来たり。


其時、尼ども肝を消し、「あはれ、是はいふかひなき我等が、念仏して居たるを妨げんとて、魔縁の来たるにてぞあるらむ。昼だにも人もとひこぬ山里の、柴の庵の内なれば、夜ふけて誰かは尋ぬべき。わづかの竹のあみ戸なれば、あけずともおしやぶらん事やすかるべし。中々ただあけていれんとおもふなり。それに情をかけずして、命をうしなふものならば、年比頼みたてまつる弥陀の本願をつよく信じて、ひまなく名号をとなへ奉るべし。声を尋ねてむかへ給ふなる聖主の来迎にてましませば、などかいんぜうなかるべき。相かまへて念仏おこたり給ふな」と、たがひに心をいましめて、竹のあみ戸をあけたれば、魔縁にてはなかりけり。


仏御前ぞ出来たる。


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【アイテム紹介】これは名作!原作は吉川英治「新平家物語」。1993年12月から1995年1月にわたってNHK総合にて放送された人形劇。「人形歴史スペクタクル 平家物語」です。子どもの頃観ていたという人も、まだ観た事がないという人も、これは絶対に「繰り返し」観ておくべき作品。川本喜八郎の人形世界が実に素晴らしい。人形の造形、動きのひとつひとつが、美しく、表情豊かで、感動してしまいます。クオリティ高いです。大人の鑑賞に耐えうる作品、いや、むしろ大人こそが観るべき。「大人買い」推奨です!

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〈現代語訳〉


こうして春が過ぎて、夏も盛りを過ぎた。秋の始めの風が吹いたので、牽牛と織姫が出会うという七夕の空を眺めながら、天の川を渡る舟の「舵(かじ)」ではないが、「梶(かじ)」の葉に願い事を書くころだろうか。夕陽の光が西の山の稜線に隠れるのを見ても、「日が入りなさるところは西方極楽浄土であるそうだ。いつか我々も浄土に輪廻転生して生まれ、何も思い悩むことなく過ごすことができるだろうか。」このようなことにつけても、過去のつらかったことを、思い続けて、ただ尽きない物は涙である。


夕暮れ時も過ぎたので、竹で編んだあみ戸を閉じて、塞いで、灯をわずかに灯して、親子三人で念仏をしているところに、竹のあみ戸を、ほとほとと叩く者が来た。


その時祇王らは肝をつぶして「ああ、これは未熟な我々が念仏をしているのを妨げようとして魔物が来ているのであるでしょう。昼でさえも人が訪れない山里の柴の庵の中であるので、まして夜が更けてから、誰が訪れてくるというのでしょうか。貧弱な竹のあみ戸であるので、わざわざ開けなくてもおし破る事はたやすいでしょう。いっそのこと開けて入れようと思うのです。もしそれで無情にも、私たちが命を失うようなことになるのであるなら、長年、頼りにし申し上げている阿弥陀様の本願を強く信じて、絶え間なく“南無阿弥陀仏”と阿弥陀様の名を唱え続けましょう。私たちの声を尋ねてお迎えに来てくださるという尊い仏様のご来迎ですから、どうしてお導きがないでしょう、いや必ず極楽浄土に導いてくださるはずです。決して念仏を怠りなさるな。」と、互いに心を戒めて、竹のあみ戸を開けてみたところ、そこにいたのは魔物ではなかった。


仏御前が姿を現した。

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2010年10月21日

10分でわかる「平家物語」巻一「二代后」(近衛院の皇后であった女性を、自分の后として改めて入内させた二条天皇)


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大宮かくときこしめされけるより、御涙にしづませおはします。先帝に後れまいらせにし久寿の秋のはじめ、おなじ野原の露とも消え、家をも出で世をものがれたりせば、今かかるうき耳をばきかざらましとぞ、御歎ありける。


父のおとどこしらへ申させ給ひけるは、「『世にしたがはざるをもて狂人とす』と見えたり。既に詔命を下さる。子細を申すにところなし。ただすみやかにまいらせ給ふべきなり。もし皇子御誕生ありて、君も国母といはれ、愚老も外祖とあふがるべき瑞相にてもや候ふらむ。是れ偏に愚老をたすけさせおはします御孝行の御いたりなるべし」と申させ給へども、御返事もなかりけり。


大宮其比なにとなき御手習の次に、


  うきふしにしづみもやらでかは竹の世にためしなき名をやながさん


世にはいかにしてもれけるやらむ、あはれにやさしきためしにぞ、人々申しあへりける。


平家物語連続講義のこれまでの内容を物語の展開順にまとめました。
「平家物語連続講義放送リスト」


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【アイテム紹介】「平家物語」の面白いところは「物語化」されているとはいえ、そのベースになっているのが「歴史的事実」であるということ。平清盛も木曾義仲も源義経も、実在の人物でした。「歴史(history)」と「物語(story)」は語源をともにしていると言われます。「平家物語」を入口に「歴史」の世界を学ぶのも面白いかもしれません。こういった学習マンガは何かと使えます。(お子様へのプレゼントにも良いかもしれません。)
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〈現代語訳〉


大宮はこのようになったとお聞きになって以来、涙にくれて沈んでいらしゃる。「近衛帝に先立たれ申し上げた久寿の秋の始めに、帝と同じように野原の露のように、この世から消え、もし出家をして、俗世から逃れていたらなら、今になってこのように、つらいことを聞かなかっただろうに。」とお嘆きになった。


父大臣が諌め申し上げなさったことには「『世にしたがわないものをもって狂人とする』と言われている。すでに天皇はご命令を下さったのだ。あれこれと申し上げる余地は無い。ただ速やかに帝のもとに参りなさるべきである。もしかして、これは、皇子の誕生があって、あなたが国の母と呼ばれ、私も外祖父と人から仰がれることへの吉兆が現れているのでしょうか。これはただただ、老いた父をあなたがお助けになるという親孝行の極みであるでしょう。」と申し上げなさったが、大宮のお返事はなかった。


大宮はその頃、なんということもなく手習いの際に


「近衛帝の死をつらく思い 臥せって沈んだ気持ちでい続けることも許されないで
私は二代の帝に入内して 例のない浮き名を流すのだろうか」


この歌は、どのようにして漏れたのだろうか。しみじみと健気なものであるとして、人々は申しあった。

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2010年10月28日

10分でわかる「平家物語」巻一「清水寺炎上」(後白河院と清盛の関係が微妙なものになっていくのを予感させる場面)


↑「平家物語」原文の朗読・現代語訳・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。(ページ下に全訳あり。)


衆徒かへりのぼりにければ、一院六波羅より還御なる。重盛卿ばかりぞ御ともにはまいられける。父の卿はまいられず。猶、用心のためかとぞ聞こえし。


重盛の卿御送りよりかへられたりければ、父の大納言のたまひけるは、「さても一院の御幸こそ大に恐れおぼゆれ。かねても思しめしより仰らるる旨のあればこそ、かうは聞こゆらめ。それにもうちとけたまうまじ」とのたまへば、重盛卿申されける、「此事ゆめゆめ御けしきにも、御ことばにも出させ給ふべからず。人に心つけがほに、中々あしき御事也。それにつけても、叡慮に背き給はで、人の為に御情をほどこさせましまさば、神明三宝加護あるべし。さらむにとては、御身の恐れさうらふまじ」とてたたれければ、「重盛卿はゆゆしく大様なるものかな」とぞ、父の卿ものたまひける。


一院還御の後、御前にうとからぬ近習者達あまたさうらはれけるに、「さても不思議の事を申し出したるものかな。露もおぼしめしよらぬものを」と仰せければ、院中のきりものに西光法師といふものあり。おりふし御前近うそうらいけるが、「『天に口なし、人をもていはせよ』と申す。平家以っての外に過分に候ふあひだ、天の御ぱからひにや」とぞ申ける。人々「此事よしなし。壁に耳あり。おそろしおそろし」とぞ、申しあはれける。


平家物語連続講義のこれまでの内容を物語の展開順にまとめました。
「平家物語連続講義放送リスト」
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〈現代語訳〉


比叡山延暦寺の僧侶たちがは山へと帰っていったので、後白河院は六波羅の清盛もとから御所へとお帰りになった。重盛卿だけがそのお供に参上した。父である清盛は参上されなかった。


依然として用心しているためかと噂になった。平重盛が院のお送りから帰りなさったので、父である清盛大納言がおっしゃったことには、「それにしても後白河院が六波羅へとお出でになったのは大いに恐れ多いことだが。以前から院御自身が平家討伐を企てていたから、またその旨おっしゃられていたから、このような噂が立っているのだろう。そなたも油断してはいけない。」とおっしゃると、重盛卿が申されたことには「このことは決して決してご様子にもお言葉に出しなさってはいけない。人の気を引くことになって、かえって悪いことです。こういった状況であっても、院のお考えに背きなさらずに、また、人にたいして情けを施しなさるならば、神や仏のお守りがあるはずでしょう。そうなったら、父上の身に恐れることはございませんでしょう。」といって、座を立たれたので、「重盛は大変に心の広く落ち着いた器の大きい者だなあ」と父清盛もおっしゃった。


後白河院は御所にお帰りになった後、御前に気心の知れた、いつも近くに仕えている者たちがたくさんお控え申しあげている場で、「それにしても世の中の者は不思議なうわさを言い出したものだ。まったく思いついてもいなかったのに。」とおっしゃった。院の周りをとりしきっている者で西光法師という者がいる。ちょうどその時、院の前に控え申しあげていたのだが、「『天には口は無いが、人の口を使ってものを言わせる』と申します。平家があってはならないくらいに身に余る地位におりますので、天が慮ったのであろう。」と申した。人々は「こんなことを言ってはよくありません。『壁に耳あり』と言います、恐ろしい恐ろしい。」と人々は申し上げあった。

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