「平家物語」各場面の原文朗読・現代語訳・解説の音声ファイルを公開しています。
全て無料でダウンロード可能です。
オススメの使い方は→こちらをご参照ください。

2017年09月22日

「新・平家物語」第146回「りんねの巻(八方やぶれ)」九郎義経は、息子の救出に失敗した行家に対して取るべき策を提案する



↑吉川英治「新・平家物語」の朗読・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。

・行宗らの命を救うにはそれなりの代価を払う必要があると述べる義経。
・負け戦はその退き方が大事であるとも主張する。
・時忠の立場であったら捕えた堅田党の者を釈放し味方にするとも述べる。
・そうなれば比叡山の堂衆たちも長く平家と対峙はできなくなるとも指摘。
・その上で九郎は取るべき策について述べる。

【語注】
陥穽(かんせい)=落とし穴、人をおとしいれる計略
評議(ひょうぎ)=意見を出し合って相談すること
誓紙(せいし)= 誓いの言葉を記した紙、起請文
満悦(まんえつ)= 満足してよろこぶこと
一敗地(いっぱいち)=二度と立ち上がれないほど徹底的にうち負かされること
奇道(きどう)=奇抜な方法

「新・平家物語連続講義」これまでの放送分です→「新・平家物語連続講義放送リスト」

*この講座の朗読部分に使用する原文は、講談社発行の「吉川英治歴史時代文庫」に収録されているものを使用しています。



なお「新・平家物語」は電子書籍でも購入ができます。iPadやkindleを使っている方は、こちらもオススメ。

格安です。



これまで放送した古典「平家物語」の連続講義の音声ファイルのリストです。
↓全200回分を無料で聴くことができます。
「平家物語連続講義放送リスト」


posted by manabiyah at 08:08| 新平家物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

「新・平家物語」第145回「りんねの巻(高札けずり)(二人義経)」捕えられた山下義経を救出するために源行家が行動に出る



↑吉川英治「新・平家物語」の朗読・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。

・時忠は捕えられた山下義経を尋問した。
・山下義経は平家は佐渡で死んだ父の敵だと述べる。
・山下義経の言葉の端々に熊野なまりがあることを時忠は知る。
・さらに厳しく素性を問いつめる時忠。
・山下義経は何も言わずにいたがようやく言葉を発する。

【語注】
高札(こうさつ)=告示のため街辻や広場などに高く掲げた板
睨(ね)めつける=にらみつける
敵手(てきしゅ)=敵の支配下
刑吏(けいり)= 死刑の執行にあたる官吏
矢来(やらい)=竹や丸太を粗く組んで作った臨時の囲い
魚紋(ぎょもん)=魚が泳いだため水面にできる波紋


「新・平家物語連続講義」これまでの放送分です→「新・平家物語連続講義放送リスト」

*この講座の朗読部分に使用する原文は、講談社発行の「吉川英治歴史時代文庫」に収録されているものを使用しています。



なお「新・平家物語」は電子書籍でも購入ができます。iPadやkindleを使っている方は、こちらもオススメ。

格安です。



これまで放送した古典「平家物語」の連続講義の音声ファイルのリストです。
↓全200回分を無料で聴くことができます。
「平家物語連続講義放送リスト」


posted by manabiyah at 11:44| 新平家物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

「新・平家物語」第144回「りんねの巻(高野川)(反っ歯)」山下兵衛義経が弁慶によって捕えられる



↑吉川英治「新・平家物語」の朗読・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。

・義経は仲綱や頼政がこれまで忍んできたつらさを慮る。
・義経との対面を終えた仲綱は、京の梨ノ木まで帰る。
・行家は自分の子である行宗を呼んで、仲綱を送らせる。
・行宗は山下兵衛義経として義経の九郎の影武者となっている。
・行宗らの目の前に大薙刀をもった上背の高い大法師がたちふさがる。

【語注】
裹頭(かとう)=頭を袈裟などで包み、目だけを出す装い
鼠賊(そぞく)=小さな盗みをする泥棒
野僧(やそう)=僧侶が自分のことを謙遜していう語
所為(しょい)= 仕業、ふるまい
争闘(そうとう)= 争い闘うこと
然諾(ぜんだく)=引き受けること


「新・平家物語連続講義」これまでの放送分です→「新・平家物語連続講義放送リスト」

*この講座の朗読部分に使用する原文は、講談社発行の「吉川英治歴史時代文庫」に収録されているものを使用しています。



なお「新・平家物語」は電子書籍でも購入ができます。iPadやkindleを使っている方は、こちらもオススメ。

格安です。



これまで放送した古典「平家物語」の連続講義の音声ファイルのリストです。
↓全200回分を無料で聴くことができます。
「平家物語連続講義放送リスト」


posted by manabiyah at 09:22| 新平家物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

「新・平家物語」第143回「りんねの巻(若き秋・老いの秋)」源仲綱は九郎義経に平家打倒の計画を打ち明ける



↑吉川英治「新・平家物語」の朗読・解説の音声ファイルです。
再生ボタンをクリックして聴くことができます。(各回10分程度)
右端のDLボタンからダウンロードしてiPodなどに入れて、
繰り返し聴くこともできます。

・九郎義経のもとには十数名の武士達が集まってきていた。
・彼らは鞍馬の僧正ヶ谷で別れ別れになっていた上洛天狗の仲間達。
・堅田党の者達は天狗達の下に置かれてしまった。
・新宮十郎行家は、天狗たちをたしなめて、堂々たる姿勢を見せる。
・源仲綱は、行家とともに、義経のもとを訪れた。

【語注】
股肱(ここう)=主君の手足となって働き、最も頼りになる家来や部下
苦衷(くちゅう)=苦しい心のうち
推参(すいさん)=自分の方から相手のところに押しかけて行くこと
剛毅(ごうき)= 意志が堅くて強く、くじけないこと
紫宸(ししんでん)= 平安京内裏の正殿である紫宸殿
瀬踏(せぶ)み=物事を始める前に試してみること


「新・平家物語連続講義」これまでの放送分です→「新・平家物語連続講義放送リスト」

*この講座の朗読部分に使用する原文は、講談社発行の「吉川英治歴史時代文庫」に収録されているものを使用しています。



なお「新・平家物語」は電子書籍でも購入ができます。iPadやkindleを使っている方は、こちらもオススメ。

格安です。



これまで放送した古典「平家物語」の連続講義の音声ファイルのリストです。
↓全200回分を無料で聴くことができます。
「平家物語連続講義放送リスト」


posted by manabiyah at 08:51| 新平家物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月31日

宇治〜「平家物語」と「源氏物語」宇治十帖を巡る旅(その7・完)平重衡の墓

宇治駅からJR奈良線のみやこ路快速に乗り奈良方面へ移動し、奈良駅の手前の木津駅で下車。
IMG_9831.JPG

駅前の地図をチェックして「安福寺」を目指した。
IMG_9832.JPG

周囲は田や畑ばかりの道。
IMG_9833.JPG

こちらは御霊神社。
IMG_9834.JPG

このすぐ近くにあるのが「安福寺」だ。
IMG_9835.JPG

ここに平重衡の墓がある。

IMG_9836.JPG

IMG_9837.JPG

平重衡は奈良の東大寺や興福寺などを焼いてしまったことで知られる。

一の谷の合戦で源氏方に捕えられてしまった重衡だが、最後は奈良に引き渡されて木津川の河原で処刑される。

10分でわかる「平家物語」巻十一「重衡被斬」その2(奈良の仏教勢力に引き渡された重衡の処刑)
http://manabiyah.seesaa.net/article/392219440.html

この安福寺は「哀堂(あわんどう)」とも呼ばれ、本尊である阿弥陀仏は重衡が最後に狩衣の紐を使って縁を結んだ仏像であるとされる。

この後、木津駅からJR奈良線に乗って「玉水駅」で下車した。
IMG_9838.JPG

ここから以仁王を祀った「高倉神社」を目指そうと思ったのだが、うまく辿り着けず今回は断念。
IMG_9841.JPG

また機会を改めて訪れてみたい。

京都駅に移動し、17時55分の新幹線に乗る。
IMG_9844.JPG

鶏カツ弁当を買った。
IMG_9843.JPG

かなり歩いたのでカロリー補給。
IMG_9845.JPG

今回の旅で改めて思った。

「源氏物語」も「平家物語」も、どこかよその国のことではなく、現実に自分が生きている日本を舞台にした作品だ。

当時と所の様子は変わっていても、現地に赴いて地形や位置関係などを自分の身体で体感してみることはやはり大事だ。

「源氏物語」の中でも、特に宇治十帖については現地を訪れることが、作品の真の理解には極めて重要な体験になると実感した。

今回の旅はこれで終了。でも、またこの旅日記が更新される日がきっと来ることになるだろう。(完)
posted by manabiyah at 13:31| 平家物語を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宇治〜「平家物語」と「源氏物語」宇治十帖を巡る旅6(「宇治十帖古蹟」〈宿木〉の由来)

宇治川に沿って「あじろぎの道」を歩いていく。

途中で塔の島という所があって十三重の石塔がある。
IMG_4258.jpg

IMG_4259.jpg

その塔の島に渡ることのできる橋が喜撰橋。

喜撰というのは「わが庵は」の歌に由来するのだろう。

その喜撰橋からの眺め。

IMG_4260.jpg

うーん。宇治ですね、まさに。

IMG_4284.jpg

IMG_4285.jpg

この辺りでは鵜飼船にも乗ることができるようだ。
IMG_4287.jpg

また来ることがあれば是非乗ってみたい。

旅館などがたくさんある地域を抜けて、ようやく〈宿木〉の碑に辿り着いた。
IMG_4261.jpg

IMG_4262.jpg

IMG_4263.jpg

なぜここが〈宿木〉と結びつけられているのか。

これについてはっきりと言及している資料は2017年9月現在で、少なくともネット上には無いように思われる。

僕なりにこちらについても仮説を立ててみた。

こんな宇治市の提供しているPDFの資料にこのような記載がある。

https://www.city.uji.kyoto.jp/cmsfiles/contents/0000007/7147/31syou(280330).pdf

>また江戸時代は庶民の社寺参詣が流行した時代であった。宇治は都の名所の一つとして知られるようになり、全国から人が訪れるようになった。宇治橋近くの川岸には水運関係者によって旅館が立ち並び、宇治川の舟遊びは名物の一つであった。

この〈宿木〉の碑のある辺りは、現在でも遊覧船や鵜飼観覧船を楽しめる場所であり、なおかつ旅館などが密集している。


そう〈宿木〉の碑は「宿」からの連想で〈宿木〉なのではないか!

ともかくも、無事に「宇治十帖古蹟」を全制覇!
IMG_4266.jpg

さてここからは宇治の地を離れて、別の古蹟を訪れることにする。

こちらは宇治で買った宇治茶のペットボトル。
IMG_9829.JPG

ここにも「源氏物語」が描かれている!(続く)
IMG_9830.JPG
posted by manabiyah at 05:19| Comment(0) | 平家物語を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宇治〜「平家物語」と「源氏物語」宇治十帖を巡る旅5(平等院と源頼政の墓)

「源氏物語ミュージアム」を出て〈早蕨〉の碑を目指して「さわらびの道」を歩く。

途中で与謝野晶子による宇治十帖歌碑を発見。
IMG_4221.jpg

IMG_4222.jpg

そして〈早蕨〉の碑に辿り着く。
IMG_4223.jpg

こちらも〈総角〉の碑と同じく、この付近に八の宮邸があったと想定されていたことが由来のようだ。
IMG_4224.jpg

こちらが宇治上神社。
IMG_4225.jpg

八の宮邸をこの辺りに想定する説も有力だ。

そして再び宇治神社にも寄ってみた。
IMG_4226.jpg
手水がうさぎ。

「宇治十帖古蹟」巡りも〈宿木〉ひとつを残すだけになった。

というわけで、今度は10円玉でもお馴染みの「平等院」へ。

「源氏物語」〈椎本〉で匂宮が遊んだという夕霧の別荘というのが、ちょうどこの平等院に当たるとされる。

2012年9月から行われた修復によって、かなり極楽感が増したらしいと聞いて期待してやってきた。
IMG_4227.jpg

IMG_4228.jpg

おお、なかなか素晴らしいではないですか!

IMG_4230.jpg

IMG_4231.jpg

IMG_4236.jpg

IMG_4242.jpg

IMG_4245.jpg


そしてこの平等院は「平家物語」でも重要な場所。

源頼政にうながされて諸国に平家打倒の令旨を発した以仁王だったが、それは間もなく平家の知るところとなった。

御所から園城寺へ逃れ、さらに奈良を目指した以仁王は途中で六度も落馬したという。

疲れ切った以仁王を休ませるための休息場所となったのがこの平等院だ。

宇治橋の橋板を落として守りを固めた以仁王陣営だったが、足利又太郎忠綱らが馬筏で宇治川を渡って攻め寄せる。

結局は自害に追い込まれてしまった源頼政の墓はこの平等院の敷地内にあるのだ。
IMG_4246.jpg

IMG_4247.jpg

IMG_4248.jpg

手前に見えるのが頼政の墓。奥に見える赤い建物が平等院だ。
IMG_4249.jpg

鳳凰堂の内部に入るには入場料とは別に300円を払ってチケットを買う必要がある。
IMG_4251.jpg

時間ごとに指定されたチケットになっていて、一度に堂に入る人数は限られているようだ。

鳳凰堂の内部は極楽を3Dで再現した空間というイメージだった。

作られた当時はさぞかし神秘的な空間だったのだろうと想像された。
IMG_4253.jpg

なお、平等院の表門を入ってすぐ左側のところに「扇之芝」の碑がある。
IMG_4254.jpg

この場所がまさに頼政が自害した場所であるとされている。
IMG_4255.jpg

IMG_4256.jpg

IMG_4257.jpg

さて平等院拝観を終えて、再び残す所一箇所となった「宇治十帖古蹟」巡りへ。(続く)
posted by manabiyah at 04:06| 平家物語を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする